【爪上の土の話】


 

それ人間の身を受けて

この世に生まれ来る事は

爪の上端(うわば)に置ける土

 

三悪道に堕ち入りて

苦げんに沈む輩(ともがら)は

大地の土のごとくなり

 

まして尊き仏法の

教えに親しく遇うことは

百千劫にも遇いがたし

 

かかる時節を失わず

必ず出離を求むべし

 

『発菩提心空拳章』より

 

 

ある日、お釈迦様は足もとの土を爪の上に乗せ、弟子たちに質問しました。

 

「この爪の上の土と、大地の土、どちらが多いか?」

 

「師よ、それは大地の土です」

 

「そうだ、この世界に生まれる命は大地の土ほどあるが、人間として生まれる命は、この爪の上の土ほど少ないのだ」

 

 

「地獄」「餓鬼」「畜生」の三悪道ではなく、「人間」に生まれて来ることはとても珍しく、希少なものです。

 

ましてや、人間に生まれ「仏教」にまで出会えるという確率は、とてつもなく低いものなのです。

 

そんな激レアな境遇に生まれた我々です。その事に感謝しつつ、「少しでも仏教を体験してもらえれば」と、そう願います。

 

最初は簡単なことからでも、

 

例えば、お寺の行事に参加するというのはどうでしょうか?

 

当山でも坐禅会や観音講など、色々な催し物を行っております。

 

まずは気楽に、お寺に足を運んでみてください。

 

自分で仏教の本を買って読んでみるのも良いでしょう。

仏教への興味が広がると思います。

 

各地の名刹に足を運ぶのも、素晴らしい。

普段とは違う心境が得られると思います。

 

仏教というものを色々と体験してみましょう。

 

爪の上端における土、

 

せっかく人間に生まれたこの命です。

1日、1日を無駄にせず、大切に生きていきましょう。

 

 

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