少欲知足(しょうよくちそく)。
むさぼりの心を少なくして、これだけあれば十分だと満足する。
自分が今、十分に足りていることを、知っていなければなりません。
「足(た)るを知る」です。
例えば、ご飯を食べていて、もっと食べたいと思います。
もっとおいしいものが食べたい、もっとおいしいものが飲みたい。
おなか一杯食べていたい!もっとおなか一杯食べたい!
これはむさぼりの心です。
心の中で「足るを知る、足るを知る」と唱えましょう。
お金は大事、とても欲しい。
欲しい、欲しい、欲しい、欲しい、
自分の事よりお金が大事、何としてでもお金が欲しい。
もっともっともっと!お金が欲しい!
これもむさぼりの心です。
心の中で「足るを知る、足るを知る」と唱えましょう。
健康でありたい。もっともっと健康でありたい。
健康のためなら無理をする。体が悲鳴を上げても健康でいたい。
健康!健康!健康!
これもむさぼりの心です。
心の中で「足るを知る、足るを知る」と唱えましょう。
そんなに欲しがらなくて良いのです。
がっつかなくて良いのです
自分に今あるものだけ、少ししかないのかもしれませんが、それで満足しておきましょう。欲しがりすぎると、それが苦しみに変わります。
あるというだけで素晴らしい、それを知りましょう。
欲望に負けないように、もっともっととならないように、「足るを知る、足るを知る」と、この言葉を忘れないようにしましょう。
お釈迦さまは欲望を完全に無くせとは言っていません。
「少欲知足」、なるべく「欲を少なくしなさい」と言ったのです。
まずは自分にできる限りのことから、「足るを知る」を実践してみていただければと思います。
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